アノコロカラコノゴロ二イタル。

昭和の終わりから、平成を駆け抜けて、令和に辿り着いた。

『ペンギンズメモリー』は思ってたのと違うアニメだった。--ソフト化希望!幻のアニメ3本!

1986年某月某日 10歳(小学4年)

映画パンフレット 「ペンギンズ・メモリー 幸福(しあわせ)物語」 監督 木村俊士 声の出演 佐藤浩市/鶴ひろみ/藤田弓子/奥田瑛ニ/ケーシー高峰/鈴木瑞穂/久米明/阿藤海/林家こぶ平/たこ八郎/沢田富美子/所ジョージ

今日はテレビでやっていた『ペンギンズメモリー 幸福物語』を観た。

 

ビールのCMに出てくるペンギンのアニメなので、朝、新聞のテレビ欄で『ペンギンズメモリー 幸福物語』を見つけた時から、夜まで楽しみにしてたんだけど、思ってたのと、全然違う映画だった。

 

登場人物は全員ペンギン。
(ペンギンは人物で良いのか?)

 

元兵士の主人公マイクと歌手のジルの恋の話で、途中でマイクが酒場で大暴れして捕まってしまうけど、最後に釈放された。
マイクがかわいそうだった。
最後にジルが来てくれて良かった。

 

途中で母さんが、 「なんか難しいマンガやね」と言っていた。
もっと明るい話だと思ってたんだけど、終わりまでずっと暗かった。

 

『ペンギンズメモリー』は思ってたのと違うアニメだった。
なんでこれが「幸福物語」なんだろう? あんまり幸福になってないような気がする。

 

もっと大きくなってから、もう1回、観てみたい。

 

※本記事は当時の記憶を頼りにフィクションを交えて日記風に執筆しています。

 ◆現在◆ 

僕と同世代の人だと、ペンギンのキャラクターが登場するサントリーのCMを記憶してる人は少なくないと思います。そのペンギンのCMのアニメ映画が『ペンギンズメモリー 幸福物語』です。

 

で、その映画を観て、僕と同じように「思ってたのと違う!」という感想を持った人も少なくないのではないかと思います。

 

当時は今と違って情報も少ないですし、小学生だった僕は「あのCMのかわいいペンギンキャラの映画」という情報しか持っていませんでした。たぶん、コミカルなタッチの作品を想像してたんだと思います。

 

細かいストーリーとかはウィキペディアあたりで確認していただければと思うんですが、この作品の正体はペンギンたちが演じるアメリカン・ニューシネマ的なアニメだったわけです。

 

勿論、当時の僕はそんなこと知りませんから、その夜は、小学生には飲み込みづらい苦さを感じながら、眠ったような気がします。

 

そして、大人になった今、改めてこの映画を観てみたいんですが、実は真っ当な方法では観ることが非常に困難な作品だったりします。当時、VHSは出ていたのですが、DVD、Blu-rayではソフト化されていません。たまにVHSが中古で出ていることが有りますが、それなりの値段です。

 

子供の頃に観たアニメ作品で、今、改めて観たいと思っても、ちゃんとした形で、観る手段がない作品がいくつか有ります。今回はその中から三本を紹介したいと思います。

 

まずは、もちろん『ペンギンズメモリー 幸福物語』

数年前にCMでリバイバルがあったので、もしかしたらそのタイミングでのソフト化もあるか?と期待したのですが、ダメでした。

 

次に『ルパン対ホームズ』

モーリス・ルブランの小説をアニメ化した作品です。

原作自体が曰く付きで、ルパンの作者であるルブランが、コナン・ドイルの承諾を得ずに勝手にホームズを登場させた作品として有名です。

 

小学校の頃はそんな事情は知りませんし、そもそも「ルパン」と言えば「三世」の方をイメージしますから、遠足の帰りのバスでこの作品が始まった時には、「お、ルパン(三世)だ!」と盛り上がり、これも「何か違う…」となりつつも、最後には「これはこれで面白い!」となってた気がします。

 

ただ、内容は全然覚えてなくて、ネットで調べてルパンが広川太一郎、ホームズが山城新伍だったことを知りました。ルパンの声はかすかに記憶に有る気もしますが、山城新伍の方は全く記憶になかったです。

 

これもおそらくはVHSはあったんだと思いますが、DVD、Blu-rayは発売されていないようです。

 

最後は『どくとるマンボウ&怪盗ジバコ 宇宙より愛をこめて』

北杜夫の作品に登場する「どくとるマンボウ」と「怪盗ジバコ」のクロスオーバー作品だそうです。ネットで調べて知りました。

 

と言うか、この作品については、「オッサン二人が最初いがみ合いながらも最終的に協力するアニメ」くらいの漠然とした記憶しかなくて、いろいろと検索してるうちに、わりと最近になってタイトルが判明しました。

 

ぶっちゃけ前述の『ルパン対ホームズ』以上に内容を覚えていないのですが、なんとなく「面白かった」という記憶だけが有る感じです。何せ30年以上前にテレビで放送されたのを1回観ただけですから。

 

ただ、この作品については、現時点でソフト化が確認できてないどころか、実際の画像すら確認できていません。なので、なおさらにもう1度観てみたい作品です。

 

と言うことで、今回は僕の中で幻になっている長編アニメ作品を3作品紹介しました。 思い出の中で記憶が醸成されているので、観たら観たでガッカリすることになるかも知れませんが、それでも3作品とも、死ぬまでにもう1回観たいと思います。